関節リウマチが起こる原因

関節リウマチは膠原病の一つです。
膠原病は、本来はウイルスや細菌などの外的を排除するために働く免疫システムが何らかの誤作動を起こして、自分自身の体を攻撃してしまう病気です。
関節リウマチの場合は関節をターゲットとして、攻撃されていると考えられています。
しかし、この免疫システムの誤作動がなぜ起きるのかと言った深いところまではまだ解明されていません。
しかし、関節リウマチは好ましくない生活習慣が原因で起きる病気ではないことは確かです。
また、遺伝病でもありません。

遺伝的な要因を背景に、感染症やケガや手術や妊娠・出産、ストレスや過労などの外的要因が絡み合って発症すると考えられています。
また、妊娠中は症状が軽くなって出産後に悪化するケースが多いことや、30~40歳代の女性に多いことなどから、女性ホルモンが関節リウマチの発症に何らかの影響を与えているのではないかと考えられています。
そして近年は、TNF-αやインターロイキン6という物質が、関節の炎症やリウマチの進行に重要な役割を担っていることを突き止めました。
そしてこれらの物質を阻害する薬も開発されています。

関節リウマチは生活習慣とは関係なく発症しますが、喫煙や歯周病は発症に関係していることが判っています。
喫煙は症状を悪化させたり、治療薬の効果が現れにくくなったりと、何かと弊害が大きいです。
タバコは百害あって一利なしと言われていますが、関節リウマチにおいても言えることです。

歯周病の予防も、自分自身でできることの一つです。
定期的に歯科検診を受けるなどして、予防しましょう。

関節リウマチを疑って受診する人の大半が、関節が痛いという訴えや朝起きた時に指がこわばって動かしにくいといった訴えです。
指のこわばりは1時間ほどすれば普段通りに戻って、また動くようになります。
そのため、いつの間にか忘れてしまうことも多いのですが、放っておくと関節が腫れてきます。
できるだけ早い段階で、リウマチ専門医による治療を受けることをお勧めします。

関節リウマチは放置して治るもの?

手指や手首、足趾など関節が痛い、朝起きた時に指が動かしにくいといったこわばりは関節リウマチのほぼ全ての患者さんが経験する症状です。
関節がこわばって動かしにくいと感じても使っているうちにだんだん楽に動かせるようになってきます。
関節の痛みも強い時とそれほどでもない時があります。
関節リウマチは症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性的に進行していく病気で自然に治ることはなく、放っておくと病気が進行して生活上の支障も大きくなります。

関節リウマチでは、まず関節を包んでいる滑膜という組織に炎症が起こって滑膜が増殖します。
炎症によって痛みや熱感が生じたり、関節液が増えて関節の脹れが生じます。
そして病気が進行すると、関節の骨や軟骨が破壊されて関節の変形が起こり、関節を動かせる範囲が狭くなります。
関節の変形などが起これば生活上の支障も大きくなります。
早期に治療しないと関節の破壊が進み、元のように回復することができなくなってしまいます。

関節リウマチの原因ははっきり分かっていないので、治療によって病気を根本的に治すことはできません。
しかし、治療によって症状を緩和したり、関節の変形や破壊を予防することは可能で、これは日常生活動作(ALD)や生活の質(QOL)の維持につながります。

原因不明であることから以前は痛みを緩和する治療が中心でしたが、近年では病気の発症や進行に免疫システムが関与していることが分かりました。
免疫機能を調整する薬が使われるようになって、早期であれば病気の進行自体を止めることも可能になりました。
この点でも早期に治療を始めることが大切です。

関節リウマチは生活習慣とは関係なく発症します。
しかし、生活の仕方によって症状や病状が悪化することもあるので生活上の注意は必要です。
関節が冷えると痛みが強くなることがあるため、関節を冷やさないように冬場だけでなく、夏場も冷房の風が直接当たらないようにするなど保温に努めましょう。
また、関節に炎症のある時は変形を防ぐためにも関節に負担がかからないように安静を保つことが大切で、時には関節を固定する補装具もつかわれます。
そして、関節リウマチは主に関節に症状が出やすい病気ですが、全身が消耗する病気であるため疲れやすい、微熱などの症状もあります。
そのような時は無理をせず休息をとることも大切です。

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